上田ネイチャーサウンド

Portacapture X8


ウインドジャマー

変換ケーブル

TASCAM Portacapture X8 

2021年発売

入力6ch 録音8トラック リニア PCM レコーダー
192kHz/32bit float 録音に対応

このレコーダーの大きな特徴は、大きな音にも歪まない32bit float録音が可能なことです。
大声で鳴くアマガエルやミンミンゼミなどで手を焼く録音レベル調整にあまり気を使わなくてすみます。

付属マイクは抜き差し可能で、X-Y接続とABステレオ接続ができます。自然風景的な録音には良いですが、20m先のこずえで鳴くホオジロの声をピンポイントで収録するにはチョット力不足はいなめません。
いずれの場合も野外録音ではウインドジャマー(WS-86)は必要です。それでも、そよ風程度でマイクは吹かれます。

付属マイクを取り外して、ミニプラグ ー ステレオミニジャック付きの変換コード(例えばJVCケンウッド CN-139A)を使えば、リスン パラボラマイクを接続しピンポイント録音をすることができます。

本体の左右側面にそれぞれXLR/TRS標準ジャックのLR入力端子があるのでマルチ録音ができます。

便利なプリレコーディングは2秒と短め、高級機なら、せめて5秒は欲しいところです。
ファームウェア V2.00追加されたキャッチ機能は最大8秒前だけ録音できるというビギナー向け機能です。連続録音はできません。

別売Bluetoothアダプター『AK-BT1』の装着により、スマフォにダウンロードした『Portacapture Control』アプリから録音操作が可能になります。

マイクロSD/SDHD/SDXCカードを使用することで、例えば32GBのカードに192khz 32bit floatで5時間47分録音できます。

電源は単三型乾電池4本、USB-C、ACアダプター
電池を含む重さは472g

SONY PCM-D100


SONY PCM-D100

2013年発売 生産終了

2chハンディーレコーダー

192kHz/24bitのハイレゾ録音再生に対応


内臓32GBのフラッシュメモリーに192kHz/24bit音質で約6時間35分、それを超えるDSD 2.8MHz/1bit音質で約10時間50分の録音が可能です。また、外部メモリー(メモリースティック PRO-HG デュオ・メモリースティック PRO デュオ・SD/SDHC/SDXCメモリーカード)へ直接録音が可能です。

いつ鳴くかわからない鳥などの録音に欠かせない5秒前からのプリレコーディング機能はとても有効です。
付属のワイヤレスリモコンを使えば、人の気配で鳴かないカエルなどは離れた場所から録音操作が可能になります。
内臓ステレオマイクは可動式で左右の向きを変えられます。
互いに内側に向けたX-Yポジションと互いに外向けした120度ワイドシテレオポジションがありますが、それほど接近できないオオルリなどソングポストで鳴いている場合は、マイクの向きを写真のように正面にしたAB方式が私は良いように思います。

単三型電池4本
重さ395g

オリンパス LS-100

オリンパス LS-100 

2012年発売  生産終了

マルチトラックPCM レコーダー

内臓ステレオマイクの他にファンタム電源48vを供給できるXLR/標準フォーン コンボジャック底面に備えてハンディレコーダーです。

4G内蔵メモリーに、最高PCMで96khz/24bit、MP3で320kbpsの録音が可能です。
SDカードも使えます。

電源はオリンパス製リチウムイオン電池(LI-50B)または外部ACアダプタ(DC 5V)で乾電池仕様ではありません。
そのため、電池を含んだ本体は280gと軽量です。
プリレコーディングは2秒前からと短めです。

ROLAND EDIROL R-44

ROLAND EDIROL R-44
2008年発売 生産終了

4ch ポータブルレコーダー

音声データの記録にSDHCメモリーカードを使用するレコーダー。カードは64M~最大32GBまで選択使用可能で、例えばCDと同じ音質レベルの44.1khz/16bitで8GBのカードにステレオ録音可能時間は755分(約12.5時間)。DATと同等の48khzでは694分(約11.5時間)も録音できるので私としては充分な録音時間。
録音に関する電気回路はR-4と同じだが、録音レート192khz/24bitにアップ。これは96khzの高音まで録音可能ということで、110khzの超音波を発するコキクガシラコウモリなどを除く、日本に生息するほとんどのコウモリの声が録音できてしまうことになる。

大きさは
R-4 (幅240 奥行き217 高さ77ミリ重さ1.7キロ)に対し
R-44(幅157 奥行き183 高さ61ミリ 重さ1.3キロ)
幅で65%になっていますが、体積ではR-44が半分以下の44%。

消費電力も少なく、単三アルカリ乾電池4本で4時間とメーカーはうたっているが、私はマイクのファンタム電源を本体から取り出して使用するで、R-4と同様に乾電池では心もとない。そこで、DVDプレーヤー用リチュウムイオン電池を外部電源にしている。R-4でも注意書きしたとおり、ローランド製品のDC端子は標準DCプラグのプラス・マイナスとは逆の仕様。センターピンがマイナスです。

フィールドレコーディングで重宝する機能がPre Recording。これは録音開始から、数秒間さかのぼって記録され機能。例をあげると44.1khz/16bitステレオ録音のとき最大で23秒前から録音できる。いつ鳴くか予測不能でも、鳴き声を聞いてから録音を開始すればよく、声の頭が切れを防げる。R-44では最大秒数のほか、その半分の11秒も設定できるが、R-4で採用していた1秒単位で設定できたほうが使い勝手はよい。

 

LS-10
 

 

 

 

 

 

 

 

 

LS-11
オリンパス LS-10
生産終了
 

リニアPCMレコーダー
2008年2月発売

 

オーディオの標準ファイル形式WAVのほかMP3、WMAが選択可能。
最高24bit、サンプリング周波数96khzで録音できる音質重視の
ハンディなステレオレコーダー。手の平にピッタリなじむ携帯電話サイズ。

セミやコオロギなど鳴く虫に近寄って録音するのはもちろんのこと、少し離れたところで鳴くカエルや野鳥の鳴き声も内蔵マイクの感度が高いため比較的よく録れる。ただ、感度がよいぶんマイクが風の影響を受けやすく、別売のウインドジャマーWJ1を取り付けて風雑音を防ぐとよい。といっても強風下ではとても録音は無理。

1. 内蔵マイクの周波数特性100hz-20khz

2. 単三アルカリ乾電池2本を使用して12時間の録音が可能。ニッケル水素充電池で16時間(内蔵マイク、44.1khz 16bit録音時)

3. 2GBフラッシュメモリーを内蔵、CDの音質レベル(44.1khz 16bit ステレオ)で3時間10分録音可能。

4. USB接続対応OS
MicrosoftィWindowsィ2000/XP/Vista
Mac OS X 10.2.8-10.5



オリンパス LS-11
生産終了


リニアPCMレコーダー
2009年9月発売  

ボディーがシルバーメタリックになったほか外観はLS-10と変わらない。

LS-10と比べた性能のおもな違い

1. 内蔵マイクの低音域が少し強化され、60hz-20khzの周波数特性。→ キジバトなど低い声の録音には少し改善されたが、自然録音ではあまり変わらない

2. 単三アルカリ乾電池2本を使用して23時間の録音が可能。ニッケル水素充電池では22.5時間(内蔵マイク、44.1khz 16bit録音時)

3. 内蔵メモリ8GB

4. USB接続対応OS
Microsoft Windows XP Professional, Home Edition(以降XPと表記)/Vista Ultimate, Enterprise, Business, Home Premium, Home Basic (以降Vistaと表記)
MacOS-X 10.4.11-10.5

ROLAND EDIROL R-4

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

SONY D10-PRO2

ROLAND EDIROL R-4

2004年発売 生産終了


4ch、40G HDDレコーダー


私が最初に使用したメモリーレコダー。
発売後すぐに購入。
DATで必要だったテープのチェンジがなくなり便利でしたが、数年後にコンパクトなR-44に機種替え
2010年6月)

平面積は小型ノートパソコン並み、厚みは2倍以上と意外にガッチリ。

40GBのハードディスクはDATレベル(16bit、48khz ステレオ)で53時間録音できる優れもの。しかし、HDDのクラッシュなどを考えて、そんな長時間の録音を貯めておくことはしないように。

内蔵マイクはHDDの動作音を拾ってしまうので、外部マイクを接続して使用。

単三アルカリ乾電池またはニッケル水素電池8本の仕様になっていますが、録音スタンバイの状態でマイク設置や録音レベルなどを調整している間に電池をかなり消費し、本番録音中に電池切れをおこしてしまう。そこで、探しあてたDVDプレーヤー用リチュウムイオン電池(9V/39Wh)を、DC端子から供給することに。実験したところ、初期に連続録音できた長さは7.5時間。(ROLAND EDIROLブランドのDC端子は標準DCプラグのプラス・マイナスとは逆の仕様になっているので接続に注意。センターピンがマイナス)

これで氷点下の野外でも長時間置きっぱなしでなければ、電源も本体も問題なく作動した。なお電池切れのアラーム設定はできず、録音中に電源が切れると、その録音は記録されない。

詳しい性能やデータはローランドへどうぞ。

ビデオカメラと同期のとれるSMPTEタイムコードつきのR-4Proもあり、R-4で課題だった乾電池切れ対策として業務ビデオカメラ用バッテリーがつなげるられるようになっている。

これからレコーダーを購入される方はR-44がコンパクトで良いかも知れません。大きさはR4のおよそ半分の印象。記録メディアはSDHCメモリーカード。

EDIROL R-4を購入する前はSONYのDAT D10-PRO2を使用していたが、DATの時代はあっという間に過ぎ去った感じ。

MIC マイク

LisN リスン・パラボラ集音マイク

フジプランニング(株) 
日本製


生産終了

48,300円(消費税 5%税込)

パラボラ直径が37cm、ハンドルを含む重さは500gと軽いので女性でも取り扱いが楽。手持ちで使用するほかに付属している三脚取り付け金具で三脚に固定することも可能。

ステレオマイク。周波数特性は20-20,000hz。

3.5mmステレオプラグ。プラグインパワー(PIP)対応なので、オリンパスのPCMレコーダーLS-10のほか、多くのハンディレコーダーで使用できる。


自作の三脚取り付け具


自作の風防


自作のリアカバー

Telinga PRO 5 DAT Stereo mic


テリンガ・パラボラ集音マイク スエーデン製


パラボラの直径57cm、ハンドルを含む重さは850gと軽量だが長時間持っていると、さすがに手は疲れる。手が疲れたからといって録音中にハンドルを握り直すと、ハンドノイズは増すばかり。私は自作しましたが、三脚取り付け具( Tripod mount, heavy duty)も別売されている。

このパラボラの有効直径は53cmあまり。音速330メートルとして622hzより高音に集音効果が発揮され、それ以下のフクロウやキジバトなどの声にはあまり集音効果が得られない。

パラボラ集音マイクはピンポイントで声をとらえるため、ステレオマイクであってもステレオ感はやや少ない。

パラボラはポリカーボネート製で厚みは1mm。クルクルと丸めて三脚袋( Transport soft-bag for rolled up dish)などに収納できるので、飛行機の機内預けで運べとても重宝。まずヒビ割れません。

ハンドル内部にマイクアンプなどが組み込まれいるので乱暴には扱えません。

風が強いときは前面に薄い布製の風防( Windshield covering the dish)をかぶせるとよいが、正面から風を受けるとあおられる。

雨つぶや雫などがパラボラに落ちるとボコッ雑音が入るので、リアカバーを自作した。

マイクとハンドルの組合わせは色々可能で、どう選べばよいか迷う。
当時は、
PRO-4 PIPというハンドルとマイク一体型があるほか、
ハンドルの仕様が少しずつ異なるPRO8 PRO5, PRO6, PRO7があり、マイクは DAT Stereo、DAT Twin Science、Classicの3種がある。
出力と電源コネクタに3.5mm Plug In Power、
XLR 48v Phantom Powerの2仕様。

2025年現在、ステレオマイク:STEREO MK3(プラグインパワー型)、ハンドル : PRO-X V.2 handle、22インチパラボラ: 22″ Tellinga V2 foldable dishがセットされたTelinga Pro-Xがある。

自作 パラボラ集音マイク 製作のポイント
 

形が似ていることから「お皿」とも呼ばれるパラボラの表面は放物線を描き、必要なのは放物面の焦点の位置にマイクが設置されていることである。

大変ありがたいことに、「パラボラ集音マイク 自作」のキーワード検索でこのサイトに訪れてくれる方がたくさんいますが、
自作の大きなポイントは
1. 放物面のお皿を作る
2. マイクを放物面の焦点に固定する
3. 手持または三脚取り付けハンドルを作る
の3つ。

1の放物面を手作するのはかなり難しく、形が似ている中華鍋が使用できるのではと思いがちですが、放物面ではありません。おまけに不透明で先が見えず、目標をピンポイントで目視することは不可能。なにより重たいことがネック。

音が効率よく反射するような材質の選定と入手、出来上がりを左右する表面加工も考慮しなくてはなりません。

そこで代用できそうなのが、BSテレビ放送受信パラボラアンテナ。廃棄されたものを再利用すればよく、マイクを電波受信部(パラボラアンテナの焦点)の位置に設置するだけですむはずだが、これも少々重いか。

大きさは何の音を集音するかによってパラボラの直径が変わり、大まかに1秒間の音速330m(メートル)の1波長の半分(半波長)が少なくともパラボラの有効な直径と一致しないと集音効果はかなり低下する。
例えば1kHzの波長は330m ÷ 1000Hz = 0.33m。パラボラ有効直径はその半分16.5センチ以上が必要となる。フクロウの鳴き声は200Hzぐらいだから最低82.5センチはほしいところだ。
このパラボラは大きければ大きいほど低音集音効果を発揮し、中音や高音では集音効果がぐっと増すが、フィールドでの実用性との折り合いである程度の大きさに妥協するしかない。

2のマイクの替わりのにマイク内蔵ハンディレコーダーを直接取り付ける手もある。

3のハンドルは手持ちの場合にハンドノイズとしてマイクに伝わって収録されので、手の握る音を伝えない工夫もしなくてはならない。

Pettersson D980

Pettersson D980

Ultorasound Detector   スエーデン製

生産終了

バットディテクター


ギリギリ手に乗せて持ち運べますが、操作は片手できずポケットには入りずらい大きさ。

超音波マイクはあるていど指向性があるので、鳴いている方向はつかみやすい。

本来、超音波で鳴くコウモリの声を可聴音に変換して、その声から種を判定する機器なのですが、超音波で鳴くササキリモドキ類などにも声をたどりピンポイントで探すことができます。

周波数 3.9k-227kHz  (ディスプレ表示上)
電源 9V (006P / 6LF22)  2個
重さ  600g

Pettersson D200

Pettersson D200

Ultorasound Detector   スエーデン製
 
バットディテクター


片手で操作でき、ポケットに入れて持ち歩きやすい。マイクに指向性がないので、目的のコウモリや超音波で鳴く虫を広い範囲でチェックできるが方向はつかみにくい点ではD980に劣る。

周波数 6.9k-132kHz (ディスプレ表示上)
電源 9V (006P / 6LF22)  1個
重さ 135g

   

フィールドではウインドジャマーを取り付けて

SENNHEISER MKH70

ガンマイク

音の広がりが欲しい場合は指向性の強いガンマイク2本を使う。
マイクを平行に並べてもある程度ステレオ感のある録音はできるが、互いのマイクの向きをやや広げると、例えば鳴きながら飛行する鳥の移動をはっきりとらえることができる。

スタジやホールでは2本のマイクを90-120度広げて立体感のある録音をするが、フィールドではこれほど広げると、例えば狙い定めた遠くで鳴く1羽の鳥の声は周囲の音に埋もれて、何をテーマにした録音なのわからなくなってしまう。ただ、逆にこうした録音も目的によってはある。

フィールド録音ではウインドジャマー(風防)を装着して、マイクにあたる風をよけることは必要。毛先が細く長いほど風のエネルギーを吸収する効果があるので、高価ですがイギリスRycoteの製品がお勧め。手で触ってごわごわ感があるのは安物買いに・・・。

Aquarian H2a 水中マイク



OLYMPUS LS-10 水中プロテクター



水中録音する民宿スナッパーの野田さん
H2a / H2a-XLR Hydrophone

水中マイク Aquarian Audio Products

クジラやイルカ、カエルなど水中で暮らす動物の鳴き声を録音するときには水中マイクが便利。
ホエールウォッチングが盛んなアメリカやカナダ、オーストラリアには比較的安価で性能のよい水中マイク(Hydrophone)がある。このAquarian社製のHydrophoneを選んだ2つの理由は、まず、ケーブルの長さをオプションで指定し、自分の使用目的に合わせることができること。
クジラやイルカの鳴き声はいたってシンプルで、ボートからマイクを水中に吊り下げるだけ。小さいボートでは長いケーブルを持て余すことになりるが、かといって短かければこんがりやすいケーブルの取扱いが楽になる反面、ケーブルを途中で繋ぎ足すことは防水の問題でできません。
さんざん迷ったケーブルの長さは15メートルに。もう一つは、レコーダーに繋げるコネクターを選択できること。プラグインパワーのハンディなレコーダーには標準的な3.5ミリのプラグがついたのH2a、プロ用の48vのファンタム電源のレコーダーにはXLRコネクターのついたH2a-XLRがある。

リニア PCMレコーダーLS-10用の、オリンパス特製アクリル水中プロテクター。
一般に水中ハウジングと呼ばれる防水ケースで、今のところ
非売品。オリンパスのカメラ用水中プロテクターはよく知られているが、レコーダー用水中プロテクターは初めて。プラグインパワーが供給されるLS-10の外部マイク端子にH2a Hydrophoneを繋ぎ、水中で録音操作ができる仕様。本体の右からのびるケーブルがH2a Hydrophoneこれを作った目的はブダイなどがサンゴをかじる音や、魚やエビが発する音を録音する為。
いずれ、収録した音をお聞かせできるとかと。
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